香川県の観光地のご紹介

現在定番の人気メニューとして広く支持され、国民食としての地位を築きつつあるのがうどんである。

この全国的なうどんブームを牽引するのが、日本を代表するうどんの産地「讃岐(さぬき)地方」を有するうどん県と呼ばれる香川県であることは、ご存知の方も多いであろう。

名物「讃岐うどん」は勿論、それ以外にも香川県にはお薦めの観光地が沢山在る。

本場の讃岐うどんを楽しむ目的で香川県を訪れた際には、是非こちらのほうにも足を向けて欲しいと思い、ここでは香川県の観光地をいくつか紹介してみようと思う。

◯香川県について

四国の北東部に位置し讃岐平野などの瀬戸内海に面した平地が多く、県面積の半分を占る。山岳地帯が多い四国の中では珍しく香川県の特徴と言える。

瀬戸内式気候で降雨量が少なく、さらに河川が少ないことから古くから水問題に苦しめられたが、修築工事を弘法大師(空海)が指導したことから、現在香川県の観光スポットでもある「満濃池」などのため池で渇水対策を行った。

現存するため池は県内に14,000ヶ所余り、国内有数の「ため池県」とも言える。

香川県の特徴として瀬戸内海に浮かぶ島々も挙げられる。

映画「二十四の瞳」の舞台となった小豆島も香川県である。

以前から香川県の観光スポットとして日本三大渓谷に数えられる「寒霞渓」やオリーブ、そうめんが有名な島であったが、近年1日2回の引き潮の時間だけ現れる「エンジェルロード」と呼ばれる浅瀬を歩き沖合の小さな島に渡れる場所などが新たな香川県の観光スポットが注目されている。

また世界的な建築デザイナーである安藤忠雄氏が手掛けた「地中美術館」が在る直島も、アートの島として注目を集めるなど、瀬戸内海の島々が新たな香川県の観光スポットとして活性化の動き見せ始めている。

歴史遺産として源氏と平家の所縁の地が多いことも香川県の特徴である。

源氏と平家が戦った源平合戦の古戦場で、古くから香川県の観光スポットでもある屋島から見下ろす、壇ノ浦の景色は素晴らしく「古の荒武者たち」の勇壮な姿を想像しながら時間を過ごすことができる。

◯香川県の観光スポットのご紹介

国内で最も面積が小さい非常にコンパクトな県であるが、既に紹介した場所以外にも観光スポットが多数あるので、代表的な香川県の観光スポットをここで紹介する。

香川県の観光スポット1:瀬戸大橋

本州から香川県に向かう多くの観光客が最初に目にする香川の観光スポットが瀬戸大橋である。

岡山県倉敷市と香川県坂出市を結ぶ瀬戸大橋は、1978年(昭和53年)の着工から完成まで約10年の歳月と、1兆1,338億円の費用を費やし1988年(昭和63年)に開通した。

瀬戸大橋の全長は約13kmに及び鉄道道路併用僑として世界最長のものである。

岡山県から香川県に向かい瀬戸大橋を利用する際、次の5つの島を眼下に見下ろしながら通過する。

櫃石島(ひついしじま):瀬戸大橋の上下線にランプウェイが存在するが、専用カードを持つ島民関係車両のみゲートを通過し島に降りられる。島内には海水浴場が存在し利用希望者は路線バスで入島が可能。

岩黒島(いわくろじま):瀬戸大橋の下り線にランプウェイが存在するが、専用カードを持つ島民関係車両のみゲートを通過し島に降りられる。瀬戸大橋上のバス停で下車し、エレベーターを使用すれば観光客も入島が可能。

羽佐島(わさじま):現在は無人島であるが、旧石器時代の羽佐島遺跡があり戦後までは砕石や農業、漁業を営む人が居住していた。

与島(よしま):与島PAを要する島で、岡山県と香川県の中間に位置する。良質な花崗岩が採取でき採石場と漁業の島として栄えた。与島PA西側から旧石器が出土、瀬戸大橋建設工事前に調査を行い2,000点余りの石器を発掘したが風化が著しく、住居跡も確認できず詳細は解明されていない。

三つ子島(みつごじま):島の南北を巨大な橋梁施設に挟まれる瀬戸大橋の真下に位置する無人島である。瀬戸大橋建設時の1979年、島の形状を変える程の大規模な発破作業が行われた。その写真や映像は瀬戸大橋建設工事の貴重な資料として記念館に展示され、歴史的映像としてメディアに取りあげられる。

香川県の観光スポットとしては些かマイナーであることは否めないが、時間的な余裕がある旅行者は与島パーキングエリアなどから、可能な限り島にアクセスすることで一味違った経験ができる。

香川県の観光スポット2:栗林公園

香川県の観光スポットとして名高いのが栗林公園である。

江戸時代に高松藩を治めた松平家の歴代藩主が約100年もの歳月を費やし造り込まれた回遊式大名庭園と呼ばれる日本庭園で、江戸時代に開花した「池泉回遊式」と呼ばれる庭園様式が採用されている。

日本の特別名勝に指定され、庭園としては国内最大の面積を誇る。

平庭部の面積は約16.2ヘクタール、これは東京ドームの3.5倍の面積に相当する。

庭園脇に控える紫雲山を含めると約75ヘクタール、東京ドームの16倍と日本最大の庭園であることは間違いない。

庭園の広さもさることながら、一歩一景と言われる園内は日本の美意識の結晶であると言える。

松の緑が目に鮮やかな紫雲山を背景に6つの池と13の築山で構成される栗林公園では、春には梅や桜、夏のハナショウブ、秋のカエデ、冬には椿が色を添える。

紫雲山とのコントラストを楽しむのも一興である。

地割、石組み、木石の配置などは大名庭園の名に恥じぬ完成度の高さで、息を呑むような雅な世界が現代に受け継がれている。

栗林公園内の茶屋は歴代藩主に愛されたもので、大茶屋と呼ばれる掬月亭、伝統的な大名茶屋である旧日暮亭は江戸初期の建築物として、歴史的価値の高いものである。

さらに明治から大正にかけて造られた商工奨励館、日暮亭、枕流亭(ちんりゅうてい)、香流亭(こうりゅうてい)、紫明亭(しめいてい)なども目を楽しませてくれると言える。

栗林公園は、2009年の「ミシュラン観光ガイド」で最高評価である3つ星を獲得した。

さらに、2012年にはアメリカの庭園専門誌の日本庭園ランキングで3位に選出されるなど国際的にも非常に高い評価を得ている、代表的な香川県の観光スポットである。

香川県の観光スポットその3:オリーブ公園

古くから香川県の観光産業の一端を支え続けたのが小豆島である。

瀬戸内式気候とエーゲ海の気候との類似点に着目し、約100前にオリーブの苗が小豆島に持ち込まれた。1919年には民間の手によるオリーブ栽培を開始、小豆島での本格的なオリーブの歴史が始まったと言える。

香川県の観光スポットであるオリーブ公園は、日本で最初にオリーブ栽培に成功した民間のオリーブ業者の敷地に隣接するオリーブをテーマとした公園兼テーマパークである。

瀬戸内海を見下ろす小高い丘の上にあるオリーブ公園の敷地内には、次に挙げる施設が設置されている。

オリーブ記念館:オリーブの歴史やオリーブオイルの特性、具体的にオリーブ産業が判る資料や映像が閲覧可能。

ハーブガーデン:ガーデン内では約120種類のハーブを栽培し、ハーブに直接手を触れて香りを試すことが可能。

ギリシャ風車:小豆島と姉妹島提携を結ぶギリシャ・ミロス島との友好のシンボルとして1992年(平成4年)に建築された真っ白な風車。エーゲ海をイメージさせる風景で人気の写真スポットである。

他にもエリストローダ(ギリシャ語でオリーブの輪の意)と呼ばれる願いがかなうスポット、ハーブの香りでリラクゼーション効果が望めるサン・オリーブ温泉、テニスコート、オリーブオイル搾油所のコミロス、さらには人気アニメーション「魔女の宅急便」の舞台を再現したハーブカフェなど充実した施設が点在する。

美しい瀬戸内海を見下し異国情緒すら感じさせるオリーブ公園内の散策は、独特の雰囲気を楽しめる。

小豆島には現在フェリーでのみアクセスが可能でそれ以外には手段がない。

香川県本土は高松港から、岡山県は新岡山港・日正港、兵庫県は姫路(飾磨)港・神戸港(三宮第三突堤)からのアクセスが可能である。

平均的な乗船時間は約60~90分を予定しておけば良いが、高松市から急ぎの場合は高速船で約30分で到着する。

香川県の観光スポットその4:金刀比羅宮

全国的に知名度が高い香川県の観光スポットの1つが金刀比羅宮である。

参道の石段が長いことが特に有名な金刀比羅宮の本宮までは785段、奥社までは583段、合計で1,368段にも及ぶ石段を登れば、瀬戸大橋や讃岐富士を遠くに眺め眼下に讃岐平野を見下ろすことができる。

この景色は壮観で数ある香川県の観光スポットの中でも、金刀比羅宮の人気が根強い要因と言える。

参道の両脇には土産物やうどんを扱う店が並び非常に賑やかであり、参道途中の燈篭や大門、五人百姓、国の重要文化財である表書院・奥書院や旭社などの歴史的価値の高い建造物が観光客の目を楽しませてくれる。

休憩を挟みながらゆっくりと参道を登っても、退屈をさせない不思議な魅力に溢れる場所である。

金刀比羅宮は古くから「こんぴらさん」と呼ばれ親しまれている。

祭られるのが「海の神様」であることから、古くから漁師や船員、海上武人の信仰の対象と成った。

奉納された絵馬を見ているだけでも、時間の経つのを忘れるほど引き込まれる魅力がある。

金刀比羅宮の近隣には1835年に建てられ現存する日本最古の芝居小屋「旧金比羅大芝居」がある。

毎年春に公演される「四国こんぴら歌舞伎大芝居」には全国からファンが集まることで香川県の観光スポットとして有名。

江戸情緒あふれる建築様式は一見の価値ありと言えるだろう。

香川県の観光スポットその5:日本屈指のオリーブの里にあるエンジェルロード!

SNSの普及と供に世界中で「奇跡の風景」に注目が集まっているようだ。
日本国内で最もコンパクトな県である香川県にも、実はこの奇跡の風景が存在するのだが観光スポットとして大々的に打ち出されておらず、未だ知る人ぞ知る穴場スポット的存在であることからここで紹介したいと思う。
通称「エンジェルロード」と呼ばれるこのスポットは香川県の沖合い、瀬戸内海に浮かぶ小豆島の中に存在する。2000年代初頭に公開され世界的な大ヒット映画となった「ザ・ビーチ」は東南アジア、タイ南部の島々で撮影され、世界中からタイにバックパッカーを集めるキッカケになった作品だが、このロケ地のひとつである「コ・タオ(亀島)」に存在する奇跡の風景に瓜二つの風景が小豆島のエンジェルロードなのである。
小豆島は気候や風景が地中海やエーゲ海に酷似しており、古くからオリーブの産地として発展しオリーブと並ぶ地場産業である「そうめん」や、映画「二十四の瞳」の舞台となったことで名を上げ多くの観光客から愛されてきた歴史を持つ。
近年のスマーフォンやSNSの普及で、訪れる地元カップルや若者がアップする風景の素晴らしさから奇跡の風景としてエンジェルロードが注目され、インスタ映えする香川県の観光スポットとして、小豆島のエンジェルロードの人気が高まりつつあるのは、紛れもない事実である。

香川県の観光スポットその6:古の荒武者の息遣いを感じられる源平合戦の古戦場!屋島

山頂近くの駐車場から30分程坂道を上ると急に平坦な場所が広がる。
枝振りの良い松の樹の間からコバルトブルーの海を見下ろすことができる景勝地がここ屋島である。
四国八十八箇所霊場の第八十四番札所の屋島寺や、新屋島水族館があることからお遍路さんや観光客、地元の家族連れなどで賑わう香川県の観光スポットの1つだといえる。
瀬戸内海に面した断崖絶壁に向かって素焼きの皿をフリスビーのように飛ばす「瓦投げ」は非常に人気の高い屋島の名物である。瓦を投げる先には大きな輪が設置されており、投げた瓦が輪のなかを通過すると願いが適うと伝えられている。
瓦を投げるだけでも開運厄除けの効果があるようだが、童心に返り自然に向かって素焼きの瓦を投げる行為は非常に楽しくおすすめのアクティビティだといえる。
屋島を語る上で忘れることができないのが、源氏と平家が戦った源平合戦である。
瀬戸内海を見下ろすこの高台は、京の都を追われた平家が陣を張り壇ノ浦の合戦に挑んだといわれている。
屋島から見下ろす壇ノ浦で平家は滅亡し、敗れた平家の人間は散らばるようにして落ち延びたと伝えられている。現在四国各地に残る平家の落人伝説は、ここ屋島から始まったといっても過言ではない。

香川県の観光スポットその7:高松市民の足!黄色い電車(ことでん)と高松城

大正時代に設立され現在でも多くの高松市民の足として愛される続ける高松琴平電気鉄道は「ことでん」の愛称で親しまれている。
観光客にとっても「こんぴらさん」、「屋島」、「栗林公園」、「玉藻公園」などの香川県の観光スポットの主要スポットを結ぶ移動手段として有効活用できる電車だといえる。
ことでんは高松城の堀沿いを走るため、「電車とお城」という非常に珍しい構図で写真が取れることから、写真愛好家にも人気の高い電車である。
ことでんが走る高松城の堀には海水が引き込まれており、高松城は海城として位置付けられる。
豊臣秀吉の四国平定後に築城され、現在に残された遺構は江戸初期高松に移封された徳川光圀(水戸黄門)の兄、松平瀬重により改修された。
「讃州さぬきは高松様の城が見えます波の上」と歌われるほどの規模を誇り近世城郭では最初にして最大の海城、日本三大水城の筆頭といわれている。
かつては小倉や岩国の城のように唐造りと呼ばれる天守を有したが、残念ながら老朽化のため明治中期に解体され現存せず城跡は玉藻公園として公開されている。
玉藻公園へはことでんの駅から徒歩2分、他の香川県の観光スポットも同等のアクセスであることや、ことでん自体が香川県の観光スポットのような扱いも受けている点から、香川県の観光スポット巡りの際には是非利用したいものである。

香川県の観光スポットその8:美しい景色が広がり、年に一度の伝統行事が素晴らしい中山千枚田

オリーブの島のイメージが非常に強い小豆島であるが、稲作も行われている。
島内に山間部が広がり平地が少ない小豆島の、広くはない耕作地から少しでも多くの米を収穫しようと始まった特徴的な農法が、現在人気の高い香川県の観光スポットとなっている。
この香川県の観光スポットこそ、日本の棚田百選にも選ばれた経験があり、香川県内では唯一の棚田である中山千枚田である。
国外では「ライステラス」と呼ばれ主にアジアを中心に散見され、国内にも点在する「棚田」は峻険な山並みの続く山岳地帯で用いられることが多い農法だといえる。
中山地区は小豆島のほぼ中心部の険しい山間部に位置することから、耕作面積を稼ぐための苦肉の策として棚田方式を採用したと考えられる。
千枚田と呼ばれる中山地区の棚田は大小約800枚の水田が折り重なって構成されている。
現在の棚田の位置付けは、世界的にみても観光資源として活用されているものが非常に多く洋の東西を問わず好んで棚田を訪れる観光客は非常に多いといえる。
どの季節に訪れても魅力的な中山千枚田ではあるが、夏に行われる伝統行事が素晴らしいので紹介したいと思う。
夏至から11日を数えた半夏至には「虫送り」と呼ばれる伝統行事が行われる。
火手(ほて)と呼ばれるタイマツも手にした住民が、害虫を駆除するために棚田をゆっくりと回り、夕暮れ時に田植えが行われた美しい緑の棚田のなかをタイマツの炎がゆっくりと動いていくさまは、非常に幻想的で一度は経験しておきたい風景だといえる。

香川県の観光スポットその9:実は非常に歴史のある小豆島のしょう油造り!

香川県では古くから讃岐三白と呼ばれる「小麦、塩、砂糖」の産地と知られ、特に瀬戸内海の海水を利用した塩田は大きな産業として盛んに行われていた。
現在香川県の代名詞となっている「讃岐うどん」の発生からうどん文化の発展に上質の塩としょう油の存在が深く関わってきたと考えられる。
オリーブの島の印象が全面に出ていると感じる、小豆島でも現在小豆島醤油協同組合に加盟しているしょう油メーカーが14社あり「桶(こが)の王国小豆島」というキャッチフレーズで小豆島産のしょう油を積極的に打ち出している。
そうめんの産地としても知られる小豆島に、そうめんに付きもののしょう油があることはうどん文化の発展の例を見ても納得出来るといえるだろう。
小豆島のしょう油造りの歴史は400年以上を数え、現在でも伝統の手作り製法にこだわりながら作り続けていることは一般的には知られていないと感じる。
手作り製法でしょう油を熟成させる「こが」と呼ばれる桶は、小豆島内に1,000を超えその規模は全国最多といえまさに小豆島は「桶(こが)の王国」だといえるだろう。
しょう油の製造工程である「もろみ蔵」の見学を開放しているものもあり、新しい香川県の観光スポットとして注目を集めているといえるだろう。

香川県の観光スポットその10:坂道と猫、そして芸術の島 男木島(おぎじま)

高松の沖合い約7kmに浮かぶ、人口約160人あまりの小さな島が男木島(おぎじま)だ。
現在は隣に浮かぶ女木島と夫婦島として男木島と呼ばれるが、古事記に登場する豊玉姫に由来する「大姫(おおぎ)島」や源平合戦の屋島の戦いで那須与一が弓で射落とした扇が流れ着いたことから「扇(おおぎ)島」と呼ばれていたという説もある。
2010年の第1回を皮切りに3年に1度開催されている「瀬戸内国際芸術祭」の会場の1つとなったことを契機に、新しい香川県の観光スポットとして注目されさらに著名な動物写真家である岩合光昭氏が撮影し紹介した男木島の猫が人気を呼び再開発されたといえる。
島内には御影石を使用して1895年(明治28年)に作られた男木島灯台や、豊玉姫を祀り1580年(天正8年)に建立されたといわれる豊玉姫神社などの歴史的建造物が存在している。
豊玉姫神社は島内を一望できるビューポイントであると共に「猫の出没スポット」として多くの観光客が訪れる香川県の観光スポットのひとつである。
また島内には瀬戸内国際芸術祭以降増加した国内移住者達が、芸術活動や交流スペースとして飲食店や図書館などを運営しており、こちらを目的に男木島を訪れる観光客も増加してきている。

香川県の観光スポットその11:桃太郎が鬼退治に訪れた鬼ヶ島!? 女木島(めぎじま)

高松と男木島の中間に浮かぶ女木島の愛称は、桃太郎伝説の舞台「鬼ヶ島」であり、島内には1931年(昭和6年)に発見された「鬼の住家」といわれる全長約400mの人工洞窟がある。
鷲ヶ峰では弥生土器、女木円山古墳では純金製で非常に造りの精巧なイヤリングが出土し、太古の時代から人が住んでいたことが証明されている。
島内の民家は防風防潮目的で造られた「オーテ」と呼ばれる高さ3~4mの石垣で囲まれ、独特の景観をもつ香川県の観光スポット、女木島の人気スポットは次のとおり。

〇鷲ヶ峰
山頂には360度視界の鷲ヶ峰山頂展望台、山頂手前には「鬼ヶ島」の愛称のルーツとなった人工洞窟が存在すし桜の名所としても知られており、桜の季節に訪れると鶯の声と共に散策を楽しめる。

〇モアイ像
「イースター島モアイ修復プロジェクト」の際に作業に当たったクレーンメーカー「タダノ」が作業のテスト用に用いた模刻品がプロジェクト完了後に高松市に寄贈され女木島に移設された。

〇鬼ヶ島海水浴場
環境省の快水浴場百選にも選らばれた女木島海水浴場は、美しい瀬戸内の景色と透明度の高い水が人気の海水浴場で、沖に伸びる突堤の先は「恋人岬」と呼ばれ女木島の全景や対岸の屋島、瀬戸内海の景色などが一望できる。

〇おにの館
フェリー乗り場に程近い「おにの館」は女木島の総合観光案内所で、鬼の博物館と館内食堂が併設され、バスの乗車券やレンタサイクルを扱い女木島観光の拠点となる施設である

香川県の観光スポットその12:大ヒット作【世界の中心で、愛をさけぶ】のロケ地で知られる庵治(あじ)町

 

大ベストセラーとなった小説【世界の中心で、愛をさけぶ】の映画化の際にロケ地のひとつとなったのが、高松市の庵治町である。
瀬戸内海に突き出した竹居岬に位置する庵治町は四国最北端の町であり、古くから農業や漁業が行われていたが、庵治石といわれる石材が産出することから特に石材業が盛んな町として知られている。
庵治町は2006年に行われた平成の大合併で高松市に編入合併されたものの、2004年の公開から既に15年近くたとうとしている現在でも「純愛の聖地」として多くのファンが足を運ぶ香川県の観光スポットのひとつだ。
映画のなかに登場した「雨平写真館」のロケセットを復元した雰囲気のある洋館では「寫眞館の珈琲」という名前のカフェが営業しており、ロケ地を巡る観光客に向けて情報交流館として情報を発信している。
また庵治町には「皇子(おうじ)神社」のブランコや「王の下沖防波堤」など映画の中に登場する懐かしい景色が点在しており、「セカチュー」好きにはたまらない町だといえるだろう。
高速道路や鉄道、国道などの交通インフラが整備されておらず高松市内からは香川県道36号線(高松・牟礼線)で運行する「ことでんバス」の庵治線を利用することで足を運ぶことができる。

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